脳はなぜ「心」を作ったのか...または、そのソフトウェアの可能性

 前野隆司氏の “脳はなぜ「心」を作ったのか” (ISBN4-480-84265-9)を読んだ。脳というハードウェアの上に、いかに、「意識」または「心」が形成されたかの考察である。その内容をここで述べる気はないが(知りたい方はこの本をお読み下さい)、ひとつの可能性としてあり得ると思う。私事であるが、私が大学時代に習った“固有心理学”の「意識」と「無意識(固有心理学では、固有意識)」のあり方によく適合している。
 前野氏の説を証明することは、困難かもしれない。むしろ、この考察を基に「意識」あるいは「心」を持ったロボットを作って実証した方が早いであろう。氏は、ニューラル・ネットワークにその可能性を見出している。が、私は、Jeff Hawkins氏が鍵を握っていると思う。あえて言おう、「前野氏とHawkins氏がタッグを組めば、意識を持ったロボットができる可能性がある」と。なぜ、Jeff Hawkins氏なのか?それはまた、別の機会に。
 自分って何?と考えている人、読まないほうが良いかも(笑)。
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